廃サロンで手に取るCD

ブックオフ・図書館・TSUTAYAなど「文化の墓場としてのサロン」で入手してきたCDを紹介します。

2019-01-01から1年間の記事一覧

廃サロン恒久保存盤2019

大して更新しなくなって久しいうちにもう年末になってしまいました…。この手のブログとして締めをやっておきたいと思います。 大学生くらいの頃から勝手に「今年のベスト盤」を決めるようになりました。インターネットに居ると当然ながら同じようなことをし…

別館 電影魔窟で拾い上げるVHS③

早くもVHS談義第3弾です。VHSディグを音楽関連以外のソフトに拡張してから、明らかに映画を観ることが増えました。私はドラマが(独特のノリや展開、また12,3回は絶対に観ないといけないという拘束感により)苦手で『孤独のグルメ』以外は全く観ません。まだ映…

第12回 やや「ベストナウ やや」

久しぶりにCD一枚で一本のコラムを書いてみます。VHSや古雑誌の探索と平行してCDディグも通常ペース(通常:休日の度に図書館でCDを10枚借りる程度)で継続していましたが中々「これは!」というアーティストやアルバムに出会えず難産でした。前回の中級収穫も…

中級な収穫まとめ その5

2回連続でVHSディグの成果を紹介する記事になってしまい「廃サロンも早くも廃業かな…」と思いかけてましたが、裏腹に枕元にはCDがうず高く積まれていく日々(VHSも同様にうず高いんですけど)。もうこれはちょっと1枚の盤で固有の記事を書くのは諦めてごった煮…

別館 電影魔窟で拾い上げるVHS②

毎度ご無沙汰しております。最近それほどCDディグをせずにVHSや古雑誌ディグの方にかまけているので、前回に引き続きVHSの紹介をすることに致しました。 中原めいこ『MEIKO TV』(1985) こいつは希少盤ですよ!80年代にラテンとエスノポップだけを武器に歌謡…

別館 電影魔窟で拾い上げるVHS①

はい、今回から別館を設立いたします。名付けて「電影魔窟」です。こちらでは私が収集したVHSを紹介していきます。 私はVHSを(確か)5,6年前よりちまちま集めています。当時はまだ中古メディア市場にVHSが相当数存在し、ブックオフにも一本100円~という価格…

第11回 安斉かれん「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」

今年なんか急に夏が爆誕しましたね、それはそうとこんにちは。 先日「シティ・ポップ 1973-2019(ミュージック・マガジン)」と「WA B・O・O・G・I・E(トゥーヴァージンズ)」の二冊のバイブルを買いました。どちらもブックオフディガー近似値地帯に生息する方…

中級な収穫まとめ その4

こんにちは、中級収穫のお時間です。 このようなレビューブログを始めて、ディグ熱が始める前より常時高まっているのは確かなのですが、幾つか大きな問題があります。 ①聴取がディグに到底追い付かない →手に入れたことで満足して放置されている音源がウォー…

第10回 おニャン子クラブ「ショーミキゲン」+α

いつもご覧になっていただき誠に有り難うございます。途中で幾度も寄り道がありましたが、大本丸のアルバムレビューのコラムが今回で10回目を達成致します。前回の中級収穫ではアイドル歌謡中心の選盤になってしまいましたが、今回のメインコラムもその延長…

中級な収穫まとめ その3

こんにちは、廃サロン恒例となりつつある寄せ集めコーナーの始まりです。 先日元ハロー!プロジェクト所属の加護亜依と辻希美によるユニット「W(ダブルユー)」の13年ぶりのTV歌唱がありましたね。私もそれ目当てでテレビ東京の「テレ東音楽祭2019」という番組…

第9回 Meredith Monk「Turtle Dreams」

Meredith Monk「Turtle Dreams」(1983) ECM 23792-1 E 「廃サロン」というあまりにも包括的な概念を打ち出した中で、ジャニスのことをすっかり忘れていました。東京・お茶の水に2018年11月まで存在したレンタルCD店ジャニス(中古CD販売のジャニス2は営業中)…

中級な収穫まとめ その2

ご無沙汰しております。最近仕事の疲労にかまけて、CDをディグっても聴かずにウォークマンに取り込んでおしまいになっていることが多く、記事も書けずにおりました…。その代わりにVHSやカセットテープをサルベージしまくってます。 VHSは元々駿河屋を利用し…

番外編 「バブリースケバン」ジャケの世界

先日、前に駿河屋で買った「ワッツイン!」という90年代J-POP専門誌(恐らく当時の中高生向けのつくり)をザッピング読みしてたところ、↑のような特集記事を見つけました。「ガールズロックのすすめ」。当時はプリプリだのピンクサファイアだの、ガールズロッ…

第8回 彩裕季「Heartstrings」

彩裕季「Heartstrings」 ポリドール POCH-1274 今回ご紹介するアルバムは、言うなれば「玉虫色、またはカメレオン柄に飾り立てられたアルバム」です。軽く流し聴くと単調な作集にも思えるのですが、聴く角度や曲ごとのアレンジによって幾つもの異なる印象が…

第7回 WINK「Para Para Wink !」

ご存知の方も多いかと思いますが、WINKが今年で結成30周年だそうです。相田翔子と鈴木早智子により1989年に結成されて以降、「淋しい熱帯魚」「愛が止まらない~turn it into love~」を始めとする大ヒット曲を次々連発したWINK。主にハイエナジー調にアレン…

第6.5回 浜田翔子「はましょー☆あるばむ~お手当てしましょーこ~」

急に被害妄想的になりますが、ディグにハズレは付き物です。といっても高額盤を直感で買うことはまずないので、残念感も弱いです。むしろ笑っちゃうくらいのハズレを引くと嬉しくなることもしばしば。いや、ハズレなんで全然聴きませんけどね。今回は番外編…

中級な収穫まとめ その1

図書館やブックオフなどの廃サロンから帰ると、自宅の一角に↑のようなスペースができてしまうのが悩みです。ここではそんな「死の山脈」における平野、つまり「一本のコラムにするほどでもないけれどなかなか良盤だったCD」を、最近入手したものを中心に軽盛…

第6回 ザ・マイクハナサーズ「ザ・マイクハナサーズBEST Ⅰ」

ザ・マイクハナサーズ「ザ・マイクハナサーズBEST Ⅰ 」 ソニー・ミュージックレコーズ 音楽に対して捻れた感情を抱いていると、どうしてもどメジャーなアーティストや楽曲から目、というか耳を背ける癖が付きがちです。職場のラジオで、はたまた自宅のテレビ…

番外編 沢田研二の90年代ジャケが最高すぎる

反駁に及ばない大スター。そんな言葉を聞いて、皆様は誰を思い浮かべますか。私はジュリーこと沢田研二を思い浮かべます。GSグループ「ザ・ダイガース」で華々しくデビューし、先日亡くなったショーケンこと萩原健一らとのロックバンド「PYG」を経てソロに転…

第5回 岡部東子「STAY THE SUN」

岡部東子「STAY THE SUN」 プラッツ P28K-11 アルバムの曲全てが、殆ど同じような風景・画を想起させてくることがよくあります。それには、楽曲毎のグラデーションの変化が大きくない、つまり変化・緩急に乏しいから、はたまたボーカルがあまりに特徴的だか…

第4回 HAL FROM APOLLO '69「Pyramid Of Venus」

HAL FROM APOLLO '69「Pyramid Of Venus」 スイート・スプエスト! TOCT8546 こんにちは。なんだか予想外に沢山の方に見ていただけているぽくて。リツイートやいいね等有り難うございます。数多いらっしゃる先人の後追いなので色んな意味で追い付けやしない…

第3回 菊池桃子「ESCAPE from DIMENSION」

菊池桃子「ESCAPE from DIMENSION」 Vap – 80036-32 熱の籠った内はガンガン書いていきたいと思います。3回目にして菊池桃子を持ってきてしまいました。YouTubeで音源が聴けるとなるとこの辺が手堅いので。 本作、昨年ひとりで金沢に旅行へ行った際にブック…

第2回 シシリア「香港ハーバーライト」

シシリア「香港ハーバーライト」 ビクター / VICL-169 こちらも目黒区の図書館で入手。目黒区万能説。余談になりますが、目黒区図書館はマジで90年代前後のマニアック盤に強いです。TSUTAYAにもブックオフでも、サイトですら引っかからない希少盤がゴロゴロ…

第1回 「サロンミュージック」

「ヨーロピアン・モード・ミュージック・シリーズ・サロン・ミュージック」 release:アルファレコード その他詳細不明 「サロン」と銘打ったコラムなので「サロン」と名の付くCDから紹介したいと思います。 こちらのCD、最初は秋葉原のブックオフの500円コー…

廃サロンについて

年甲斐もなくブログを始めてしまいました、ながいです。これから暫く「廃サロン」で手に入れてきたCDについて軽いコラムを書いていきたいと思います。 まず「廃サロン」とはなんだ、という話になるかと思います。私もそう思う。そんな言葉はない。というか今…